2014年10月26日 塩山宗満
詩編 135編1-14節 (旧約 975ページ)
この詩は「ハレルヤ」から始まっています。続いて詩人はイスラエルの民を選ばれた主なる神がどんなに素晴らしい方か、大いなる方であるかを語ります。「主が大いなる方、私たちの主は、どの神にもまさって大いなる方であることを知った」といいます。この世界は神によって創造されたこと、そしてこの天と地で神は何事もみ旨のままに行われると歌います。さらに、この自然の中の様々な現象、雨雲、稲妻、雨や風も神の支配のもとにあるのだ、と告げます。
ただ、私たちはここに描かれているような自然が時に人間に牙をむき、人々を傷つけ、苦しみに陥れることも知っています。今の私たちの周りの自然は、元々は私たちが管理するように任されたはずなのですが、もう管理できるようなものでなくなっているので、私たちが自然を畏れたり、自然に神の存在を感じたりする機会が少なくなっています。時に、東日本大震災のような大自然の変化によって破壊されていく災害が起こります。そのことは私たちには理解できないことではありますが、愛と慈しみの神が起こされたことではないとははっきり言うことができます。
この詩を通して、私たちは神がこの世界を創造し、自然を通して私たちに恵みを備え、私たちの歴史を通して関わって、愛してくださっていること、そして、私たちが御名をほむべきことが語られています。この主なる神を知って、信じて従って、神の愛に応えていきたいと願います。ご一緒に恵み深い主を賛美し、喜ばしい御名を褒めたたえて、「ハレルヤ、御名はとこしえに」と歌いながらこの世の歩みを進めて参りましょう。