2014年11月16日 塩山宗満
マタイによる福音書 19章13-15節 (新約 37ページ)
イエス様が招かれるのは天の国につらなるひとたちです。「14しかし、イエスは言われた。「子供たちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」」イエス様が「子供たちを来させなさい」といわれたときに、どのようなことを言っておられるのでしょうか。子供たち、というと、無邪気で、純粋でだけども、大人になるということはその無邪気さとか、純真さとかを失うことで、私たちも子供のようにならなければ、と思うかもしれません。でも、子供は無邪気で、純真でしょうか。必ずしもそうではありません。最近は子供の犯罪もニュースになります。イエス様がここで言っておられることは、子供たちとは自分が小さいものであること、ほかの人の助けが必要であることを知っているもの、ということです。主イエスの御心を理解し、実行しようとしている人だけが天の国へ向かって歩むのではありません。まず、神が愛によって私たちを御許に招いてくださるのです。イエス様はここで手を置いて子どもたちを祝福されました。その祝福が子供たちを包み込んで、支え、育てていくのです。
小さいもの、弱いと思われている人たちというのは子供だけではありません。障害を持っている人、差別を受けている人、貧しい人、外国人などもそれに当たります。私たちはイエス様が言われた言葉をよくかみしめて、子供たちはもとよりさまざまな立場の人たちが教会に訪ねてこられた時に、一緒に礼拝を捧げることができるよう準備をしておきたいと願います。