2014年12月7日 塩山宗満
ルカによる福音書 2章21-35節 (新約 103ページ)
「これは万民のために整えてくださった救いで、異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです。(2:31-32)」救い主が現れて「イスラエルの慰められる」のを待ち望んでいたシメオンが、幼子イエスを腕に抱いて神を賛美しました。「主よ、ありがとうございます。待ち望んでいた救い主をこの眼で見、この腕に抱くことができた」と語ります。待ち望んだ救い主はイスラエルの民にだけではなく、異邦人、即ち全世界をも照らす光として整えてくださったのです、と感謝の声を上げます。
長いこと救い主が現れることを待ち望んだサイモンは、幼子イエスに出会って心が躍りました。私たちはイエス様に出会ってどんな反応をするでしょう。ある人には主イエスの御言葉が大変な毎日を生きていく支えになっています。ある人には主イエスとの出会いが、イエス様を信じてこれからの人生を歩いていこうという決断をさせました。ある人には神学校に行ってさらに聖書の学びをしたいという思いが与えられました。皆さんにはどのような思いが与えられたでしょうか。
今はアドベント、待降節、救い主イエス様がお出でになるのを待ち望む時です。そしてこの時は、まだイエス様に出会っていない人たちに神がその出会いを備えようとしておられる時なのです。既にイエス様に出会っている私たちは、世間と同じ温度で生きていくわけには生きません。熱くなって、イエス様に身を投げ出して従っていく歩みをする時なのではないでしょうか。どんなことをすればそのような生き方ができるかは、お一人お一人が神から与えられることでしょう。祈ってその道を探して参りましょう。