2015年7月5日 塩山宗満
ヨハネの手紙一 4章1-6節 (新約 445ページ)
「わたしたちは神に属する者です。神を知る人は、わたしたちに耳を傾けますが、神に属していない者は、わたしたちに耳を傾けません。(4:6)」
イエス・キリストを救い主と信じる人たちは、この手紙の筆者ヨハネがいた教会の周りでも、その後の世界の中でも、そして今の日本でもなかなか人々には受け入れられませんでした。世の人にはわかりにくいことを語るのですから、受け入れられないのも当然なのです。ロドニー・スタークという宗教社会学者はローマ帝国の中でどのようにキリスト教が広がっていったか、という研究をして、「キリスト教とローマ帝国」という本を書いています。それを読むと、教会が生まれて数年後に1000人ほどいたキリスト者は、その60年後、紀元100年をみるとたかだか7000人、当時のローマ帝国の人口6000万人の0.013%だろうとのことです。私達は、主イエスが昇天された後、パウロや12使徒達の伝道によって爆発的にキリスト者の数が増加したと考えてきましたが、そうではないようです。主が昇天されてから約200年後でさえ、170万人、1.9%なのです。しかし、その後キリスト教の教えは脈々と広がっていき、今もキリスト者が生まれ続けているのが事実です。
「イエス・キリストが神から来られたということを公に言い表す霊、神からの霊を戴き、その導きに従って、神の言葉を伝える働きに従っていこう」と今日の聖書は語ります。今は日本のキリスト者が人口の1%かもしれませんが、100年、200年後にもっともっと広がりを持つように祈りましょう。私たちは神に属しているのですから、信頼してこの茂原の町で宣教を続けていきましょう。