2015年7月26日 塩山宗満
ヨハネの手紙一 5章1-5節 (新約 446ページ)
この手紙を通して、筆者のヨハネは何を伝えたいのでしょうか。繰り返し出てくる「神が愛である」こと、「神を愛すべき」ことそして、「わたしたちが互いに愛し合うべき」こと、「神が聖霊を通してわたしたちの内にとどまる」ことを通して、この手紙はキリスト教とはどんなものなのかを語ろうとしているのです。
「イエスがメシアであると信じる人は皆、神から生まれた者です。そして、生んでくださった方を愛する人は皆、その方から生まれた者をも愛します。(5:1)」この手紙のほかのところでも、神から生まれた者は、と言う表現が出てきます。「あなたがたは、御子が正しい方だと知っているなら、義を行う者も皆、神から生まれていることが分かるはずです。(2:29)」もう一個所「愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。(4:7)」です。
「義を行う者」、「愛する者」とは、わたしたちの生き方のことを言っていて、「イエスがメシアであると信じる者」とは信仰のことです。わたしたちは神が命を吹き込んでくださることによって、義と愛と信仰を持つことができ、神から生まれた者となっているのです。
そのように義と愛と信仰によって生かされている人は「神の掟を守る」という責任が生じます。その掟を守ると言うことは、神がそのことを導いてくださるのだから、難しくないのです。イエス・キリストを救い主と信じて、神の掟を守って、神から生まれた者として、世に勝ってこの人生を歩んでいきましょう。