2015年8月9日 塩山宗満
詩編 85編9-14節 (旧約 922ページ)
「主は平和を宣言されます。御自分の民に、主の慈しみに生きる人々に、彼らが愚かなふるまいに戻らないように。」と宣言された主は、その後イエス様を通して、「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。(マタイ5:9)」と語られ、平和を創り出す人になるように勧めておられます。
前の戦争が終わったのは70年前のことで、この時の痛みから日本は戦力を持たないという選択をして憲法に明記し、それを守ってきました。その結果、日本人が戦争によって死者を出す、と言うことがこの70年間避けられてきました。その一番の元になっていたのが憲法9条とそれを支持する国民の選択だったのです。今そのことが国民の意思とは離れて代わっていこうとしていることに不安になってきます。
安保関連法案が国会で審議され、衆議院では強行採決されました。日本バプテスト連盟はそのことに抗議をし、声明を発表しました。いろいろなキリスト教関係の団体、西南学院大学も含めた、キリスト教系の学校などが反対の声を上げています。SEALDsという学生の集まりが自然発生的なデモを企画し、行っているようです。そのリーダー的な存在になっている若者もキリスト者です。わたしたちもすぐには何もできないかもしれませんが、このテーマや平和を守る働きに関心を持って見守っていきたいと思います。
平和を宣言される神を信じ、平和を実現するものになることを願いながら、世の動きにも目を配って毎日を送っていきましょう。そして、私たちの周りの人と平和の恵み、大切さを分かち合い、この国に平和が続くよう祈りましょう。