2016年10月2日 塩山宗満
マルコによる福音書 10章1-12節 (新約 80ページ)
「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」とファリサイ派の人たちがイエス様のところに聞きに来ました。イエス様はいつも問題の根本に返って考えなさいといわれます。結婚は、神が人を男と女にお創りになったところから始まり、神からの賜物として与えられていること、そして、「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。」とのみ言葉にあるように、神によって一つにされていることをしっかりと夫婦の間で確かめておくことが求められます。
イエス様は「従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」という言葉で、締めくくっておられます。お互いが誠実に家庭を作り上げようとしている限りそれは神のみ心にかなっているのですから、人はそれを離してはならないと言われます。結婚生活を送っていく中では、率直に自分を示しあう勇気をもつこと、問題が出てきたら、「この結婚が神から戴いた賜物であって、神によって一つにされたのだ」という原則に従って、問題を乗り越えていくことができるのではないでしょうか。それでも、理解しあえず、神からの賜物の内に生きていくことが出来なくなった場合は、痛みの中で離婚という選択肢も聖書は認めているのです。
この教会に関わる皆さんのご家庭が神によって一つにされたということを思い起こし、お互いに勇気を出して率直に話をしあい、良い家庭を持ちつづけることができるように心から願います。もし、家庭の中に課題がありましたら、それを解決へと導いていって下さるよう主にお祈りしつつご一緒に歩んでまいりましょう。