2016年10月9日 塩山宗満
マルコによる福音書 10章17-22節 (新約 81ページ)
イエス様は生き方の方向転換をしてから、わたしに従いなさいと言われます。イエス様に従って歩むというのは、立派な人になり、良い行いをするようになる、と言うのではありません。この人がめざしていたのはイエス様からアドバイスを戴いて、力強く生きていこうと思ったのですが、それは違う、とイエス様は言われるのです。そうではなくて、ただ神に頼って生きて行く道を選びなさいと言われるのです。
この人が去って行く様子を見て、イエス様は「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。(10:23)」といわれました。そしてそれを聞いた弟子たちや周りにいた人たちは、「それでは、だれが救われるのだろうか」という疑問を持ちました。でも、そこでイエス様が言ってくださいます。「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。(10:27b)」。ここに描かれていた人は自分の富に頼って生きてきたので、それをなげうってイエス様に頼ることができないのです。同じことは私たちにも言えるでしょう。イエス様に従って生きていくと言いながら、私たちは周りにあるいろいろなものにも頼って生きていこうとし、持っているものを手放そうとしないのです。そこで、イエス様はただ神を信じていけば神の国にはいることができ、永遠の命を受けることができるのだ、と言ってくださっているのです。
私たちも、永遠の命を戴き、神の国にはいるためにただ、主イエスに従って歩む人生を送っていきましょう。そしてその祝福が家族や周りの人たちにも広がっていくように祈りましょう。