2017年10月29日 塩山宗満
ヨブ記 42章1-11節 (旧約 832ページ)
神からの語りかけを聞いたヨブは、神の創造の業が偉大で、神秘的であることに改めて驚き、それに対して小さな人間の正しさをもって挑戦しようとしたことへの悔い改めを述べています。ヨブは神が自分に真剣に向きあってくださったことを神に感謝をしています。「神には何一つなし得ないことはなく、それを悟らなかったわたしは、何も知らないのにあなたに対して批判をしようとしてしまいました。」と告白しこう語ります。「あなたのことを、耳にしてはおりました。しかし今、この目であなたを仰ぎ見ます。それゆえ、わたしは塵と灰の上に伏し、自分を退け、悔い改めます。(42:5-6)」
ヨブは神のことをこれまでも、祭司からか自分の家族、父や先祖から伝え聞いて知っていたし、その神に信頼を置いて人生を送ってきたつもりでした。けれども「今、この目であなたを仰ぎ見ます。」と神を直接的に知ることができた、と言います。ヨブは苦しみを通して神に向かい、個人的な体験として神を知ることができたと言っているのです。神はヨブに対する答えの中で、ヨブが経験した苦しみに直接の答えはしておられません。それでも、ヨブは神が応答してくださり、神の偉大さを知らせてくださったことで、灰をかぶって悔い改め、そして感謝しているのです。
今日の箇所を読みながら、私たちも神の偉大さを深く知って、神に真剣に向きあい、生きていくことが求められているように思います。これからクリスマスに向かう日々をイエス様の福音に触れ、主のご生涯をたどりつつ、神をあがめ、イエス様を信じて歩む生活を送っていきたいと願います。