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 Mobara Baptist Church

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「捕らわれている人に自由を」

2017年12月17日 塩山宗満

 イザヤ書 61章1-11節 (旧約 1162ページ)

 「主はわたしに油を注ぎ、主なる神の霊がわたしをとらえた」主がこの預言者を捕らえた目的は、第一に彼を貧しい人に良い知らせを伝えさせるためです。良い知らせとは新約聖書の言葉で言えば福音です。更にこの預言者は語ります「打ち砕かれた心を包み」、「捕らわれ人には自由を、つながれている人には解放を告知させる」ことです。捕らわれ人とは、社会の不正のゆえに犠牲となって身動きができなくなっている人たちのこと。預言者は語ることが仕事ですが、その語った言葉が人々を動かし、出来事や働きを巻き起こすことを期待して語っているのです。
 時は移って、イエス様の時代のある安息日のシナゴグでの出来事です。イエス様は福音をまず故郷の人たちに知らせようとして育ったナザレの町へやってこられ、会堂で聖書を朗読されました。イエス様が読まれた聖書は、巻物になっているイザヤの預言書でした。それも61章1-2節でした。「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるために、主がわたしに油を注がれたからである。主がわたしを遣わされたのは、捕らわれている人に解放を、目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年を告げるためである。(ルカ4:18-19)」
 第三イザヤのこの言葉はまさにイエス様ご自身を示したもので、イエス様はそのことを故郷の人々に告げました。「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」ここには、イエス様が神から使わされた意味、イエス様がその生涯を通して果たしていかなければならない目的が書かれているのです。


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牧師 塩山宗満