2018年6月17日 塩山宗満
ローマの信徒への手紙 12章1-8節 (新約 291ページ)
「奉仕の賜物を受けていれば、奉仕に専念しなさい。(12:7)」ここに、奉仕の賜物と言うことばが出てきます。ここで言われている奉仕とは使徒言行録6章にある「わたしたちが、神の言葉をないがしろにして、食事の世話をするのは好ましくない。 それで、兄弟たち、あなたがたの中から、“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を七人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。(使徒6:2b-3)」との言葉に従って選出された人たちの働きのようなことを言っています。この選ばれた人たちは、ディアコニア、執事と呼ばれましたが、このような食卓の働き、貧しい人や弱い人たちへの配慮などを教会において行うために任命されています。教会にはこのように生活面での助け合いをする仕組みが今日までずっとありました。そしてその働きは、今も続いていて、多くのキリスト者が教会の中でも外でもこの助ける働きに就いています。私たちバプテスト連盟の働きの中にある、様々な特別委員会は教会が社会に仕えるための働きを目に見える形にしています。何度もお話に来てくださった奈良教会のNPOみぎわの働きも世に仕えるものです。
私たちが憶えておきたいとは、この勧めが教会内にとどまるものではない、ということです。確かにこの奉仕の働きはキリストを頭とする教会の働きとして、主イエスを信じる人たちに与えられる使命、賜物なのですが、その働きの範囲は教会の中にとどまらず、皆さんの家庭や、学校や、この地域や、職場にも広がっていくものなのです。わたしたちの今年度の標語「主に仕え、地域に仕えよう」をみんなで行っていきましょう。