2018年8月5日 塩山宗満
ヨハネによる福音書 5章19-30節 (新約172ページ)
主イエスはアーメン、アーメン、よく聞きなさい、と前置きをした後、「わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている。(5:24)」と言っておられます。裁きとか永遠の命を得る、というとこの世の終わりの時のことか、わたしたちの死の時のことと考えるのですが、イエス様は今、イエス様の言葉を聴いて信じる者に永遠の命が与えられ、死から命へ移っていくのだと言われます。
誰がそのような約束をいただけるのでしょうか。それは、イエス様の言葉を聞いて、神を信じる人なのです。それ以外の行いは求められていません。罪を犯していても。イエス様を信じていればそれでいい、永遠の命が与えられる、とこの言葉は語ります。
それでは、そのような「永遠の命を与える」という約束を神からいただいている人たちは、この今の世をどのように生きていけばよいのでしょうか。神からいただいている命に生きる私たちも楽しい毎日だけではありません。辛い日々を送らなければならない時もあります。それは、イエス様も、その後イエス様を信じて従っていった人たちもみな同じでした。楽な、楽しいだけの人生を送った人のことは聖書には出てきません。でも神とともに歩むのですから、みな喜んでいただいた命を大切に生きていきました。
教会ではもちろんのこと、家庭で、職場で、学校で、地域社会の中でいろんな形で神から与えられた命が用いられていくのです。そのことをしっかり思いながら、神に感謝をしながら、与えられている毎日を大切に生きていきましょう。