2019年5月12日 塩山宗満
ルカによる福音書 4章1-12節 (新約 107ページ)
イエス様は宣教を始める前にヨハネからバプテスマを受けられ、そこに聖霊が降って、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という父なる神からの言葉を受けられました。その後、荒れ野で悪魔の誘惑にあわれます。これは父なる神が与えられた試練なのです。そして生きていくために必要なパンの問題、この世界を支配する権威への誘惑、そして父なる神との関係を試そうという誘惑に聖書の言葉をもって退けられました。
そのことによってイエス様は、自分に従う人たちに、富・名誉・支配力等世間的な魅力でひきつけるご利益宗教ではないいうことをはっきりさせられました。人気取りを望まず世との妥協はしないこと、神の御心に従う事を明確に宣言されたのです。こう、宣言されたことによって、イエス様は十字架への道をまっすぐに歩まれることになります。一見負けたように見えるあの十字架が、イエス様にとっては神のみこころを貫く唯一の道であったのです。
では、私たちはどのように生きていけばよいのでしょうか。イエス・キリストを信じていくと言うことはどんな意味があるのでしょうか。ご利益がないのなら、私たちはなぜキリストを信じるのでしょうか。そして、悪魔とは何なのでしょうか?
悪魔とは、生活において、私たちと神との関係を引き裂こうとするものです。イエス様が神の言葉に従うことによって悪魔を退けたように、私たちも、このイエス様に従って生きていく決断をすることによって、私たちの罪から解放され、神からの魂の平安を得ることが出来るのです。神を信じて、イエス様に従ってまいりましょう。