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 Mobara Baptist Church

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「ヘセド 厚意を示すこと」

2019年9月8日 塩山宗満

 ルツ記 2章1-23節 (旧約 422ページ)

 ルツが、良い場所で安全に働けることにナオミはどんなに安堵したことでしょう。大麦刈りから、小麦刈りが終わるまでの数週間をルツは落ち穂を拾いながら過ごしていきました。
 ボアズがルツに対して行ったおもいやりや真心やあふれる親切を皆が見て、それがまわりの人々の心の垣根を溶かして、平和の輪が広がっていきました。ヘブライ語の「ヘセド」、いつくしみ、思いやりは、他の人が困っていれば、そこから救い出すことを具体的な行動として、自分の骨身を削ってでも行うことを語っています。そのことが今日の2章に一貫して流れています。
 3節にルツが行った場所がたまたまナオミの亡き夫の親戚ボアズの畑だったと、「たまたま」という言葉がありましたが、ルツ記はこのことを神の摂理だ、神に導かれて、ルツはボアズの畑に行ったのであって、偶然ではないことを告げています。ボアズがやってきてルツを見かけたのも偶然ではなく、摂理・導きなのです。ルツへのボアズのいつくしみも、細かい心遣いもヘセド、であって異邦人ルツへの神の祝福の業なのです。
 私たちは突然、いわれのない苦しみに襲われることがあります。それに対しての簡単な答えはありません。でも、そのような苦しみの時にも神は私たちを見捨てているのではなく、次の歩みのために何事かを計画してくださっている、というのが今日のナオミが持った希望なのです。神は私たちを苦しみの中に捨てて置かれないのです。どうぞ皆さんもそのことを今日の聖書の中から読み取ってください。全能の神に信頼を置いて、イエス様を信じて毎日を歩んで行きましょう。


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牧師 塩山宗満