2019年9月15日 松原宏樹
使徒言行録 4章1-13節 (新約 219ページ)
Twitterのフォロワー数が100万人もある人物をインフルエンサーと言います。このような方の発言は日本社会において大変影響力があります。
2000年前、パソコン、スマフォ、インターネットのない時代に、多くの人々に影響を与えていた人々がいます。その人たちの名前がペトロとヨハネです。彼らの言葉は、力がありました。当時の権力者たちがその言葉を嫌い、押しつぶそうとして彼らを牢屋に閉じ込めましたが、彼らの言葉を閉じ込めることはできませんでした。彼らの力の源は、人格的な出会いからでした。人格者は人格者の影響をうけ、そのエネルギーの強い方へ引きずられます。
時々、私たちも不平不満愚痴ばかりを聞かされると、自分の心の中が重たくなっているのに気づきます。それは、人格の中にあるしんどいエネルギーに触れたからだと思います。ペテロとヨハネは、聖霊なるお方との深い交わりの中で、聖霊様の中にあるエネルギーに触れたのです。聖霊様は、キリストの死と葬りと復活の力に満ちています。罪のゆるし、体のよみがえり、永遠の命。そればかりでなく、「ピンチはチャンス」「弱い時にこそ強い」「マイナスはプラス」「万事は益になる」「想定外も想定内」などキリストのよみがえりの力にいつも心がいっぱいにされていました。
周りの状況環境に振り回されるのではなく、周りの状況環境を用いて宣教の業を進め、飛行機が逆風によって天高く上昇するように、迫害や悪口、困難災難という人生の逆風を受けて高く舞い上がりました。ユダヤ人の哲学者が「人生は出会いで決まる」と言いましたが、よき出会いをして、その方の中にある豊かなものを、理屈を超えて受け止めましょう。