2019年9月22日 塩山宗満
ルツ記 3章1-18節 (旧約 424ページ)
「今あなたが示した真心は、今までの真心よりまさっています。(3:10)」この「真心」と訳されている言葉は、ヘブライ語の「ヘセド」、ルツ記のキーワードの一つです。「いままでの真心」、というのはルツがナオミ一人に旅をさせないで、ナオミについてベツレヘムまでやってきたことを指しています。そして「今あなたが示した真心」とは、ナオミの生活の安定のために、ボアズと結婚しようという申し出でのことを言っています。また、このことによってルツはこの土地とこの民族と、それにヤーウェ、主なる神にずっとつながっていくという決意を示しているのです。
下をうつむいていて何をする気力もなかったナオミが、どこかに神様のみ手の支えがありそうだと感じてから、希望がわいてきて、計画を立て、ルツに指示し、ことを進めていきました。そのように、わたしたちも苦しみのどん底からでも、神様のみ手があるとわかればそこから行動を起こすことができるのです。やるべきことをやったとしても、すぐに結論が出ない時もあります。
わたしたちの行動の底に神のみ手の支えがあると、神はわたしたちの願いをみ心に従って実現させてくださいます。主よあなたにお任せします、ということは、神を信頼して、その上で私たちも精一杯やるべきことをつくします、ということを言っています。苦しみや、悲しみの時に、困難に出会った時にも、絶望せず、立ち止まって静まって、神に思いをはせ、助けや導きを求めて待ちましょう。
どうか、私たちの毎日の生活の中に神が道を示して下さるように祈って、与えられているこの人生を歩いていきましょう。