2019年12月29日 塩山宗満
ローマの信徒への手紙 15章1-6節 (新約 295ページ)
「忍耐と慰めの源である神が、あなたがたに、キリスト・イエスに倣って互いに同じ思いを抱かせ、6心を合わせ声をそろえて、わたしたちの主イエス・キリストの神であり、父である方をたたえさせてくださいますように。(15:5-6)」
きょうの聖書に繰り返し表れてくる言葉が、忍耐と慰めです。聖書は、そして神は私たちに忍耐と慰めを下さる、と言うのです。私たちにもっとも足りないところ、補ってほしいことが、忍耐でしょう。そして神から戴きたいものの第一が慰めなのです。旧約聖書を読んでいくと、いかに主なる神がイスラエルのそむきに忍耐をされたか、またそのようなときでもイスラエルの民が苦しみの中から神よ!と呼ばわったときにそれに応えて、慰めを与えられたか、その繰り返しではなかったでしょうか。私たちが神のために働こうと願っていて、それができないときでも、神は忍耐と寛容を持って待ってくださり、私たちができないことに絶望してしまわないように慰めを与えてくださるのです。パウロはここで、私たちが忍耐と慰めを戴いてみんなが同じ思いを持って声を合わせて父なる神をたたえさせてくださるように祈っているのです。
「心を合わせ声をそろえて」という6節の言葉は人々が、心を一つにし、声を合わせて主イエス・キリストの父なる神をあがめること、このことは今日のような礼拝によって現実のものになっていくのです。私たちはご一緒に讃美歌を歌い、主の祈りを祈ることによって、このことが実現していくのです。2019年もこのように共に心を合わせ声をそろえて礼拝を献げつづけましょう。