2020年3月8日 塩山宗満
ルカによる福音書 10章25-37節 (新約126ページ)
「行って、あなたも同じようにしなさい。(10:37)」これがイエス様がその当時であれば律法の専門家とそこにいた聴衆に、そして、いま私たちにもおっしゃる言葉なのです。あなた方も生きていく上で、この人たちと同じように、いろいろな人と出会うでしょう。その時に、自分自身を縛り付けているいろいろなものから自由になって、助けを必要としている人に対して、神への愛を示しなさい、と言われるのです。
私たちは、この物語に出てくる誰にでもなることがあるのではないでしょうか。十分な備えをしないで行動してしまうことがあります。そして、失敗したり、事件や事故に巻き込まれたりします。他の人々はその人に対して、「自己責任だから、仕方がない。」と言います。けれども、私たちはだれもがこのような苦しみに会うことがある、そんな存在なのです。その私たちに苦しみが襲い掛かった時、私たちは、あのサマリア人のような愛に出会って、救われる体験をします。
私たちが祭司、レビ人になることもあるでしょう。振り返ってみると、このような立場を取ることが多いのではないでしょうか。関わりになりたくない、もっとふさわしい誰かが責任を持って面倒を見るだろう、そう言って、逃れていくのです。ほかの仕事があって今は手が離せないかもしれませんが、その時の優先順位の決め方が枠にはまってしまっていて、神が望まれる自由をもっていない事が多いのです。そんな時、このサマリア人の様に生きなさいといわれているのです。
イエス様を救い主と信じて、神の愛を隣人に示す生き方をこの身に付けていきましょう。