2020年6月21日 塩山宗満
コリントの信徒への手紙一 8章1-13節(新約 309ページ)
「あなたがたのこの自由な態度が、弱い人々を罪に誘うことにならないように、気をつけなさい。(8:9)」あなたたちの自由な行いが他の人を傷つけるのであればあなたたちは自由を制限してでもその人に配慮するのだよ、と述べています。その人たちがつまずいて、信仰から離れていってしまい、異教の神々に仕えるようになるかもしれないのです。キリストはご自分にしっかり繋がっている確かな信仰を持っている人たちのためだけでなく、その弱い人たちのためにも死んでくださったのです。
コリントの教会の様子をみていくと、わたしたちの周りにも考えなければならないことはいくつもあるでしょう。一つはわたしたちのようにキリスト教が主流ではない社会の中で生きていくときに、これまでの日本の文化や慣習の中で持たれてきたことに対してどのような態度を持ったら良いか、ということです。わたしたちが出会うさまざまな問題については、置かれた場所で一つ一つ信仰に基づいて判断していくことが求められます。
もう一つは教会の中でも違いを持った人たちが互いに配慮しながらどのように一つになって主の教会を作りあげるために働いていくかということです。わたしたちの教会に集っている皆さんも育ってきた背景も違うし、一人一人の信仰のあり方も一つではありません。外国から来た方たちは日本の慣習に戸惑いを感じておられるでしょう。もっと伝道しなさいとハッパをかけてこられます。そのような様々な違いを認め合い、主の教会を造りあげるために一つになって働き、この愛を持った姿勢で臨んでいこうではありませんか。