2020年7月12日 塩山宗満
コリントの信徒への手紙一 10章1-13節(新約 311ページ)
「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。(10:13)」
イスラエルの民が皆、祝福の内に置かれていたはずなのに「彼らの大部分は神の御心に適わず、荒れ野で滅ぼされてしまいました。」と記されているのはちょっと怖いです。わたしたちも主を信じてキリスト者としての歩みをしているのですが、自分の思いで歩んでいくと、そこから外れてしまいかねません。人間はそのように迷いやすい、誤りやすい存在ですが、「神は真実な方です」。その真実ゆえにわたしたちへの約束を果たすために独り子イエスを十字架に掛け、復活させ、そしてわたしたちの主として立ててくださいました。わたしたちはその神の真実に従って、バプテスマを受け、主の晩餐に預かるのです。
わたしたちには時として、耐えられないと思われる試練や、苦しみが襲ってくることがあります。でもわたしたちがそう思っていても、神は限度をご存じで耐えられる範囲で試練を送られるのだ、とこの言葉は言っています。「試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」からそれも主が引き受けてくださいます。
私たちにどのような試練が、試みが降りかかってこようとも、それに耐える逃れの道を神は用意してくださっているのです。ですから、安心して、この神に従って、信頼して人生を歩んでいこうではありませんか。