2020年9月13日 塩山宗満
コリントの信徒への手紙一 15章50-58節(新約 322ページ)
「わたしの愛する兄弟たち、こういうわけですから、動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。(15:58)」
「復活を信じて、足をしっかり地に着けて、そこに留まりなさい。復活の主に結ばれているのだからすべての苦労は無駄ではなく、実を結ぶので、主の業に励みなさい。」とパウロは語っています。主の業とはコリントの教会が行おうとしている福音宣教のすべてのことです。復活の知らせは遠い先のことではなく、今の教会の働きすべてに意味と力を与えてくれるのです。そしてその働きをしながら、主がもう一度来られる終わりの時を待ち望みながら生きていくのです。
こう読んでいくと、今日の聖書はわたしたちの教会がどのような歩みをしていけばよいのかを指し示しているのではないでしょうか。
先週の聖書を読む集いでは、ローマの信徒への手紙13章1-7節を通して、「教会と国家」の関わりを歴史的に振り返ってみました。そして、新型コロナウィルスへの対応について国や行政からの要請にどう対応すべきかなどが話題になりました。そして今の困難な状況の中でわたしたちはこれからどのような形の教会活動をしていったらよいかを考えさせられました。でも、今日の聖書に従えば、具体的な働きの形はいろいろ工夫しなければならないかもしれませんが、これまでやってきたさまざまな働きを地道に続けていけば良いのではないかと思わされます。パウロが言うように、ご一緒に「主の業に常に」励んで参りましょう。