2020年12月27日 塩山宗満
マタイによる福音書 2章13-23節(新約 2ページ)
イエス様がお生まれになったときにベツレヘム周辺に生まれたこどもたちは殺されるという悲惨な目にあいました。それはヘロデの罪によって引き起こされた悲劇でした。このような悲劇は私たちの中にもしばしば起こります。大震災と津波で、命を失ってしまう、家を失ってしまうことをたくさん見てきました。突然飲酒運転の車にぶつけられて亡くなった人がいます。コロナ騒ぎでアメリカでは毎日3000人ほどの人たちが亡くなっています。
この、ベツレヘムの村の幼児の死は人間の持つ罪、ヘロデの罪が引き起こした闇の働きでした。それを逃れて、光をこの世にもたらす方が生まれ、そして育って行かれました。それから30年経って、この一人のイエスと言う人が人類に光を持って来られたことが明らかになりました。救いを持ってきて、人々を暗やみから引き出してくださったのです。イエス様はこの世に来て、人々に慰めと励ましを与え続け、そして十字架への道を歩んでくださったのです。
救い主がお生まれになったときでさえ、人間はたくさんの問題をさらけ出してしまいました。けれども神はそのような中を最も良い方へとご計画を進められました。イエス様がお生まれになったときも、闇の中を歩いているような今の社会も、人間の罪は重いのです。でも、それを乗り越えて光を持ってきてくださってイエス様のご誕生を憶えるこの時をご一緒にお祝いしたいと思います。そして、私たちが何をしていかなければならないのか、イエス様を信じて歩むものの努めは何なのかをしっかり見極め、この教会を拠点としてその神の国の働きに加わっていきましょう。