2021年6月13日 塩山宗満
ルカによる福音書 18章18-30節 (新約 144ページ)
「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。(18:24-25)」この主イエスの言葉を聞いた弟子たちや周りにいた人たちは、「それでは、だれが救われるのだろうか(18:27a)」とつぶやきました。神の国は神が支配されるところですから、未来にあると同時に、今もここにあるのです。神を受け入れた人たちのところ、この教会も神の国の一部だと言うことができます。まさにその神の国に入るのが難しそうなので、イエス様の言葉を聞いた人たちがつぶやいたのです。
この議員は「大変な金持ちだった」ので、持っているものをすべて手放せと言われ、困ってしまいました。自分の持っている富により頼む生活に慣れきっているのです。同じことは私たちにも言えるかもしれません。イエス様に従って生きていくと言いながら、私たちは周りにあるいろいろなものにも頼って生きていこうとし、持っているものを手放そうとしないのです。では、私たちは神の国に入ることはできないのでしょうか。いいえ、大丈夫です。そこで、イエス様は私たちにも「人間にはできないことも、神にはできる(18:27b)」と言ってくださり、イエス様を信じて従い続けていけば神の国にはいることができ、永遠の命を受けることができるのだ、と言ってくださっているのです。
私たちも、このコロナ危機の中でも、永遠の命を戴き神の国にはいることを望んで、主イエスに従って歩む人生を送っていきましょう。そのことが結局は家族や周りの人たちの救いにもつながっていくのですから。