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 Mobara Baptist Church

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「知る力、見抜く力」

2022年9月4日 富田直美

 フィリピ信徒への手紙 1章3‐11節 

 今日の箇所はフィリピ教会に宛てた手紙です。パウロは、最初にフィリピ教会のことを「神に感謝し、いつも喜びをもって祈っている」と書いています。さらに、キリスト・イエスの愛の心をもってフィリピ教会のことを慕っていると言います。パウロはどうしてフィリピ教会に深い愛情を抱いたのでしょうか? 私たちは、日常生活の中で大切にしていることがたくさんあります。仕事や家庭、学業、健康、フィリピ教会の人々も同じでした。けれども、そうした狭い幸せを願わずに、神の救いのみ業のために私を用いてくださいと願いました。福音が述べ伝えられるために自分を献げていったのです。パウロはそうした彼らの積極的な姿勢がうれしかったのです。

 パウロはフィリピ教会の人々が、信仰者としてさらに成長することを祈っていました。その祈りが9〜11節にあります。「知る力」と「見抜く力」と訳しているギリシャ語は、「知性による認識」と「感性による認識」を意味していています。単なる優しさや親切心としてではなく、知性と五感で得る全ての感性によって、あなた方の愛がますます豊なものとなるようにとの祈りです。「重要なことを見分けられるように」と訳している表現は、正確に訳すと「より良いものを自分で検証する」となりますので、より良い生き方を求め続けて生きるためには自己検証が不可欠であるということです。
 知性による認識と感性による認識によって「愛がますます豊なものとなるように」と、祈りましょう。「そして重要なことを見分けられるように」より良いものを自分で検証し、良い生き方を求め続けて生きていきましょう。


日本バプテスト連盟
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牧師 塩山宗満