2023年3月12日 塩山宗満
使徒言行録 28章11-16節 (新約 270ページ)
「皆さん、元気を出しなさい。わたしは神を信じています。わたしに告げられたことは、そのとおりになります。(27:23-25)」
パウロがローマにたどり着くまでに、経験してきた様々なできごとはまさに嵐だったでしょう。この最後の旅だけを見ても、カイサリアを出てミラに着くまでの難渋、それから「良い港」へ着いて、その西側に行こうとして出会った嵐、アフリカ北海岸に座礁しないようにといろいろ手を打ったのだけれども、最終的にはマルタ島の近くで座礁して、命からがら上陸したこと。そして、やっとの思いでローマにたどり着いたことなど、次から次へと問題が起こっていった様子が描かれています。でも、以前、パウロは神が目的を持っておられることは必ず達成される、ということをみんなに語っており、その通りになったのです。
私たちの人生も時にいろいろな嵐にもてあそばれます。使徒パウロは生前のイエス様にはお会いしておらず、ただ、よみがえられたイエス様にダマスコへ行く途中で声を掛けられて出会っているのです。その意味ではそれから2000年ずっと生まれてきたキリスト者も同じなのです。そして、今のわたしたちも福音書や使徒言行録を通してイエス様に出会ってイエス様の用意してくださる港にたどり着いたものなのです。わたしたちの教会も港の一つです。そして、わたしたちの周りで嵐に出会っている人たちにこの港を示して、入ってくるように勧めてください。来週は2023年度の活動方針と予算を検討する総会が持たれます。その討議を通して、わたしたちもまた使徒言行録の続きを書き続けましょう。