2023年4月2日 塩山宗満
ルカによる福音書 23章32-43節
イエス様の十字架の右と左には二人の犯罪人が並んで十字架につけられていました。一人の犯罪人は「おまえはメシアではないか。自分自身とわれわれを救ってみろ」とののしったのですが、もう一人の方は「われわれは自分のやったことの報いを受けているのだから当然だけれども、この方は何も悪いことをしてはいない」とたしなめ、イエス様に向かって、「イエスよ、あなたの御国にお出でになるときには、わたしを思い出してください」と願いました。そこでイエス様は「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と語られました。イエス様はその生涯の最後まで、「人の子は、失われた者を捜して救うために来たのである(ルカ19:10)」との言葉の通りに生きていかれたのです。
そして、使徒パウロが言う「わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きることにもなると信じます。(ローマ6:8)」とのこの言葉が約束されているのです。
「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」とはなんと大きな慰めの言葉でしょう。キリストを信じると信仰告白をした者には主イエスが一緒にいてくださるのです。わたしたちには様々な悩みや苦しみが襲って来ることがあります。祈ることさえできないときもあります。そんなときでもこの「主イエスが一緒にいてくださる」ということを憶えていましょう。主イエスは、神を知らない人たちが神を知って喜びを得るため、永遠の命を得るために一犯罪者として十字架上で死んでくださったのです。この主イエスを信じて従って、今与えられているこの時を過ごしていこうではありませんか。