2023年8月27日 品川バプテスト教会 松村誠一
ローマの信徒への手紙 1章18-25節
もう随分前のことですが、私が品川バプテスト教会の主日礼拝に出席するため、教会への道を歩いておりました。その道の途中、一人の老婦人がお孫さんからでしょうか、手を引かれて歩いていました。道の途中「おばあちゃんお早うございます。どこへお出かけ?」と、近所の方に声をかけられていました。「教会よ」「あ、そう、、」。その老婦人はとても生き生きとして「教会」へと歩いて行きました。
私はその会話を聞きながら、「教会?この近くに教会があるのか?どこの教会だろうか。」と思っていたところ、その老婦人は町の“町会事務所”に入って行きました。「教会」ではなく、「町会」だったのです。その後、その町会事務所の前を通った時に掲示板を見ましたら、高齢者を対象としたプログラムや、町会内の奉仕作業などの案内文書が掲示されていました。「高齢者体操教室」「書道教室」「ごみ分別作業」「公園清掃」等など。私は大きな刺激を与えられました。「町会よ」ではなく「教会よ」でなければならない、と。
私たちは「教会」に通って来ております。「教会」はキリストの体であり、すべてにおいてすべてを満たしている方の満ちておられる場です。その教会に私たちは集い、礼拝を捧げ、奉仕をし、神の家族として生活を共にしております。この「教会」生活こそ、神の国を先取りして、子どもから大人まで、一人一人が尊ばれ、なくてはならない存在としての交わりが築かれています。これこそ「教会」です。「どこへお出かけ?」「教会よ」と、教会に行き、神の国を目指して希望に生きる群れであり続けましょう。