2023年11月12日 塩山宗満
マタイによる福音書 18章1-5節
「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。(18:3)」イエス様がここで言っておられることは、こどもたちとは自分が小さいものであること、ほかの人からの助けが必要であることを知っているもの、ということです。
主イエスの御心を理解し、実行しようとしている人だけが天の国へ向かって歩むのではありません。私たちの行いに基づいているのではなく、イエス様の愛によって私たちは招かれています。イエス様はここで手を置いてこどもたちを祝福されました。その祝福がこどもたちを包み込んで、支え、育てていくのです。
小さいもの、弱いと思われている人たちというのはこどもだけではありません。社会にある壁に阻まれている人、差別を受けている人、貧しい人、外国人など、他にも色々あります。先日、NCC「障害者」と教会委員会主催の障がい者週間の集い、が日本キリスト教団信濃町教会で持たれ、わたしも委員のひとりとして参加してきました。いろいろな団体から、視覚障害、聴覚障害、四肢障害で車椅子を使う人たちがイエス様のことを信じて歩んでいる姿を証ししてくださいました。委員のひとりで在日大韓キリスト教会の牧師をしておられる方が、自分や仲間達にいわゆる「ヘイトスピーチ」がひっきりなしに投げかけられ、心が痛む、と話をされました。そんなことはあってほしくないですね。
私たちはイエス様が言われた言葉をよくかみしめて、こどもたちはもとよりさまざまな立場の人たちが教会に訪ねてこられた時に、一緒に礼拝を献げることができるよう準備をしておきたいと願います。