2024年1月7日 中田義直
ヨハネによる福音書 1章29-34節
新約聖書の時代、イスラエルで行われていたバプテスマは、いわゆる「異邦人」が、ユダヤ教に改宗する際に受ける儀式でした。バプテスマのヨハネはそのバプテスマをユダヤ人にも受けるように勧めました。それにより、民族や、生まれによって神にふさわしいか、ふさわしくないかが決まるのではないことを示したのです。
バプテスマのヨハネは、イエス様について「見よ、世の罪を取り除く小羊」と語りました。そして、自分は水でバプテスマを授けるが、この方は聖霊でバプテスマを授けると人々に告げました。
世に来られた神の子イエス様が、人々に伝えたこと、それは、「神様はあなたを愛しておられる」という喜びの知らせです。バプテスマのヨハネは、先ず、悔い改めて、神にふさわしい生き方をしなさいと伝えました。ところがイエス様は、「あなたが悔い改める前から神様はあなたをずっと愛しておられる」と人々の語りかけられたのです。
私たちの罪を取り除くのは、神の小羊、イエス・キリストです。そして、私たちは今、キリストにより救われ、神の民として歩んでいます。
ヨハネが「わたしはこの方を知らなかった。しかし、水でバプテスマを授けるためにわたしをお遣わしになった方が、『“霊”が降って、ある人にとどまるのを見たら、その人が、聖霊によってバプテスマを授ける人である』とわたしに言われた」(ヨハネ1:33)と語っているように、私たちは聖霊によって導かれ、イエス・キリストを私の救い主として告白しました。 キリストに出会った喜び、神の小羊によって与えられた「新しい命」に感謝して、この新しい年も、福音伝道の業に励み、主を証しして参りましょう。