2023年12月31日 塩山宗満
イザヤ書 61章1-3節
「主はわたしに油を注ぎ、主なる神の霊がわたしをとらえた。わたしを遣わして、貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み、捕らわれ人には自由を、つながれている人には解放を告知させるために。(61:1-3)」
この預言者にはなんのためにこのような油注ぎ、霊の注ぎがあったのでしょうか。それは「貧しい人に良い知らせを伝えさせるために」なのです。貧しい人とはここでは苦しみの中に置かれているイスラエルの民のことです。
イザヤ書のこの言葉を主イエスがルカによる福音書4章で引用しておられます。イエス様がこの世に来られた意味を的確にあらわしています。イエス様が父なる神に遣わされたのは、貧しい人、弱い人、押しつぶされそうになっている人たちへ希望を与え、福音を告げ知らせるためなのです。この言葉はイエスさまがこれを読まれたときより500年程前に書かれたものなのですが、まさにイエス様ご自身を預言している言葉なので、イエス様はそのことを自覚して、故郷に人々に告げました。
今年の教会の歩みはどうだったでしょうか。一人の女性のバプテスマをみんなでお祝いをしたイースターから始まって、礼拝を守り続けました。週日の様々な集会や手話の会も引き続き用いられてきました。牧師招聘委員会、隣地購入委員会などの活動も活発に行われてきました。わたしたちの教会が次のステップに向かうための準備の期間だったように思います。
明日から新しい年になります。今年準備してきたことの実りを期待する年でしょう。2024年が「主が恵みをお与えになる年(61:2a)」になるよう祈り続けましょう。