2024年5月12日 塩山宗満
ペトロの手紙一 2章11-17節
「すべての人を敬い、兄弟を愛し、神を畏れ、皇帝を敬いなさい。(2:17)」
自由な人とは、神の僕として行動することで、ペトロは4つのことを勧めています。まず、すべての人を敬うことが挙げられています。わたしたちは敬うにしてもえり好みをします。でも、すべての人を敬えと言っています。これは人種、宗教、貧富の差、などを超えてすべての人を敬いなさい、キリスト者ではなくても敬いなさいと言うことです。
それから、兄弟を愛しなさい、と言います。兄弟とは主を信じる兄弟姉妹の仲間たちのことを言っています。その仲間たちの唯一必要なのは愛し合うことです。教会にはいろいろな能力を持った人がいるし、豊かな人も貧しい人もいます。その違いを超えて、ただただ愛し合うことが求められているのです。それが主を信じる者の集まり、教会なのです。愛すると言うことはその人に関心を持ち、祈ることです。喜びがあれば喜び合い、悲しみ、苦しみがあれば共に悲しみ、苦しみます。そして、お互いに祈りの内に覚えることです。
続いて、神を畏れなさいと述べています。これはキリスト者として当然で大切なことです。そして最後に皇帝を敬いなさいと言っています。皇帝も、特別扱いではなく、皆と同じように敬いなさいと言っているのです。
わたしたちはこのペトロの勧めに従って生きているでしょうか。仮住まいをしている者として肉の欲を退け、主に導かれたキリスト者として自由に生き、兄弟姉妹を愛し合い、正しく生きていきましょう。そのことが教会外の周りの人たちへの証しとなって神がその人たちへ語りかけてくださるきっかけになるのです。