2024年6月2日 塩山宗満
ペトロの手紙一 3章1-7節
ペトロが勧めます。「妻たちよ、自分の夫に従いなさい。夫が御言葉を信じない人であっても、妻の無言の行いによって信仰に導かれるようになるためです。(3:1)」それも束縛されて、嫌々ながら行うのではなく自由な人として喜びを持って従いなさい、と勧めます。ペトロは「言葉」によってではなく、主を尊ぶ生活によって福音の力を証しして行きなさいと勧めるのです。ただ、辛いことを我慢だけではなくその妻の生き方を見ることによって、夫が将来主を信じる者となる望みもあるのだ、と語ります。
7節にキリスト信徒である夫に対しての勧めが語られます。妻は社会的にも肉体的にも弱い者である事を承知して生活を共にし、命の恵みを共に受け継ぐ者とし尊敬しなさい。そして共に祈ることに心を用いなさい、と勧めています。
今日の聖書が語っているのは夫婦間のことだけではなく、ひとりひとりの生き方のことを語っています。私たちは環境をすぐに変えることはできません。では、その置かれている状況の中でどのように生きていけばよいでしょうか。
女性は「あなたがたも、善を行い、また何事も恐れないなら、サラの娘となるのです」と言われているように、神のみを畏れ、さまざまな世間の常識や夫のことなどを恐れることなく、善いことを行っていきなさい、と述べます。また男性には自分より弱い立場にある人たちの生き方を認め、共に神の前に尊敬し合って生きていきなさい、と語っているのです。私たちの教会にはさまざまな所から招かれている人たちがおります。みんなで、主のみなが崇められるよう祈って、歩んで参りましょう。