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 Mobara Baptist Church

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「主はわたしの盾」

2024年5月26日 三羽善次

 詩編 18編26-31節

 高齢化社会の中で、独り暮らしの世帯が年毎に増えています。それに加えて、孤独死する人の数も増えています。老齢でひとり住まいは、何かと不自由で生活に困難を覚えることも多いですが、しかし何も一人で生活をすることが孤独だと決めつける必要はなく、孤独が惨めなものと思うことはないのです。夫婦や親子、兄弟がいてもいずれは、ひとり身になります。
 そもそもクリスチャンは神様の御前にひとり向き合うことによって信仰は深まり、豊かになっていくのですから。
 わたしたちは信仰生涯の半ばで、生き続けることが虚しくなったり、生きる望みを失うことに出くわすこともあります。そういう時、人は死へと引っ張られていくことさえあります。それを「悪魔の誘惑」と言った神学者もいます。
 「すべて御もとに身を寄せる人に、主は盾となってくださる」(31b)との御言葉は、そのような虚しさから、「悪魔の誘惑」から守ってくださる聖書の神様の恵みの言葉です。
 「主は、わたしの灯を輝かし、わたしの闇を照らしてくださる」(29)の御言葉も、わたしたちが人生途上でどんどこを味わうような時も、主は闇のままで終わらせないと約束されるのです。この世の虚しさに飲み込まれてしまわないように、私たちの側にいて盾となってくださるのです。
 この神様の慈しみの元にいる信仰者は「主の慈しみに生きる」(26節)と言われます。主から受けた恵みを自分のところで止めるのでなく、だれかと分かち合い、広げていくのです。それこそ主キリストを信じる者の信仰の証しといえます。
 私たちの信仰は、神様の盾によって守られ生かされています。信仰によって人生に行き詰まらないのが、私たちの信仰の道なのです。


日本バプテスト連盟
茂原バプテスト教会

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牧師 塩山宗満