2012年5月6日 塩山宗満
マタイによる福音書 13章31-35節 (新約 25ページ)
この、蒔かれたからし種は教会だとも言えます。今も世界中のいろいろなところでその種が生長し、花が咲き、実が実っています。我らが日本ではどうでしょうか。日本のキリスト教会の成長はこのところ止まっているように見えます。お隣の韓国はクリスチャンが30%にもなるというのに、日本ではクリスチャンが1%を超えたことがありません。
ドイツの修道院長のアンゼルム・グリューンという人の話を読んだのですが、ドイツの教会では今人々が教会から離れて行っているそうです。その原因が、小さい頃から「監視する神」、「罰する神」を教えられて来たことにあるのではないか、「あなたは罪人です」から始めていたが、主イエスの本質は罪を暴くことではなく、人々を元気づけ、慰め、命を輝かせようとすることで、教会はその福音という宝をもう一度見つめていかなければならない、と言っています。
では、今のわたしたちはどうしたらよいのでしょうか。わたしたちは、人々を元気づけ、慰め、命をもう一度輝かせようとしておられたイエス様のその思いを、きちんと伝えているでしょうか。今の教会が力を持っていないように見えても、イエス様が話して下さったように福音そのものが大きく成長する力を持っているのです。イエス様が蒔いて下さった福音の種、ほんの小さなからし種がここ茂原にも実ったのです。わたしたちは実った種、福音をそれぞれの時代に合った方法でいろいろなところに、いろいろな人々に届けなければなりません。届けたあとは神の働きを待つのです。その福音を届ける働きを、これからもご一緒に進めていきましょう。