2012年5月20日 塩山宗満
マタイによる福音書 13章53-58節 (新約 27ページ)
「イエスは、「預言者が敬われないのは、その故郷、家族の間だけである」と言い(57節)」ここで、イエス様は旧約聖書の預言者エレミヤのように、故郷アナトトの人たちから迫害を受け、殺されようとした人のことを思い浮かべながら、言っておられるのかもしれません。イエス様はガリラヤ地方で神の言葉を語り、人々を慰め、病をいやして、皆に敬われていました。
ところが、しばらくすると故郷や、家族の間だけでなくても、イエス様の語られること、される業がだんだん敬われなくなってきました。そして、とうとう敬うどころか、犯罪人として捕らえられて、極悪人にしか行われない十字架の刑という身の毛もよだつような罰を受けなければなりませんでした。そして、それは今でも同じで、神の言葉、イエス様の言葉は世の中の殆どのところで受け入れられていないのです。わたしたちが周りの人たちにみ言葉を伝えようとしても、「いや、結構です」と振り向きもしない人たちが殆どなのです。
主イエスの故郷とは主イエスのお住みになるところですから、世界中どこでも主イエスの故郷と言うことができ、そうするとここ茂原もイエス様の故郷なのです。「わたしたちの本国は天にあります。(フィリピ3:20)」という使徒パウロの言葉もあります。わたしたちもイエス様を信じて、イエス様の言葉に従う生き方を選んで、本国である天を目指して、わたしたちの歩みを進めていきましょう。そして、イエス様の言葉が、業が、十字架の意味がここ茂原の人たちに伝わっていくように祈り、働きましょう。わたしたちの家族に伝わっていくように祈り、働きましょう。