2012年5月27日 塩山宗満
使徒言行録 1章1-11節 (新約 213ページ)
わたしたちキリスト者はいろいろな形でイエス・キリストと出会い、新しく生まれてキリスト者としての歩みを始めてきました。その、神、主イエスとの出会いをさせてくれるのは聖霊の働きです。主イエスとの出会いの体験に基づいて、わたしたちは「イエス様は私の救い主です」という信仰を告白し、バプテスマを受けて、キリスト者になります。これも聖霊の働きです。バプテスマの水はわたしたちをそれまでの様々なしがらみや、掟や、罪から、一度死ぬことによって解放し、新しい命に生まれさせることを象徴的に現しています。
聖霊がわたしたちに与えられるとどのようなことがおきるのでしょう。形はいろいろ人によって、時によって違うでしょう。皆さんそれぞれ、イエス様に出会って、神を信じるものとされた時のことを思い出してみて下さい。ある人にはあふれる喜びが与えられたのではないでしょうか。神は聖霊を送ることによってわたしたちのそれまでの苦しい経験を、悲しみを、恐れを取り除いて下さり、躍り上がるような喜びの内において下さるのです。
でも、ある人にはそのようなあふれる喜びの代わりに、平安を与えられているかもしれません。神からの平安を戴くと、わたしたちは次に進むための確信が与えられます。わたしたちの中には最近親しい人たちと別れをして、辛い思いをした方たちもおられますが、その人たちにも神からの平安が聖霊によって与えられているのを私は見てきました。そしてそれらのことを通して、永遠の命に至る希望と確信が与えられていくのです。