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 Mobara Baptist Church

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「マルタ島からローマへ」

2013年8月18日 塩山宗満

 使徒言行録 28章1-16節  (新約 269ページ)

 ローマへの旅の途中でパウロはいろいろな困難に出会いました。けれどもこのマルタ島での危機は、これまで以上に大きな問題を持っています。福音を伝えるべきパウロが、「正義の女神が生かしておかないほどの極悪人だ」と思われてしまったからです。イエス・キリストの福音は人を通して伝えられていきますから、福音のために働く人がどのような人であるかは大きな問題です。この船の旅で嵐の中にあったパウロは、人々を励まし、力づけ、神に感謝の祈りを献げながら旅を続けました。キリストに従って歩む人にはそのような神が与えてくださる、周囲を巻き込んででも正しく歩んでいく、そのような力が与えられるのです。
 そのパウロが極悪人かもしれない、と思われたのですから、これは一種の危機的な状況です。けれどもその状況は、神がパウロを守ってくださって、何事も起きなかったことによって、逆転しました。人々は「パウロという人は神様だ」とまで言うようになったのです。もちろんこれは誤解で、神がパウロを守ってくださったことなのです。私たちにも危機的な状況が生まれることがありますが、それを神が乗り越えさせてくださることはまちがいのないことで、皆さんもそれを経験しておられるのではないでしょうか。
 私たちもこの社会に生を受けて暮らしているのですが、キリスト者が特に日本では少数派で、社会に影響力を持っていないようにも見えます。けれども、神はこの少ない人たちを、この社会に神の国が来るように勧めをし、周りの人たちにいろいろな形でよい影響を与えるように用いてくださるのです。


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牧師 塩山宗満