2013年11月17日 塩山宗満
マタイによる福音書 19章13-15節 (新約 37ページ)
こどもたちの両親の願いははっきりしていました。イエスという人の手が盲人の目を開き、心が乱れていた人に平安を与えたのを見ていた母親たちは、ぜひこどもたちを、あのナザレのイエスのところへ連れて行って、手を置いてもらい祝福を受けたい、そういう願いがあったのです。
その願いを知ってか知らずしてか、弟子たちはこどもたちを連れてきた人々を叱りました。なぜこどもたちを連れてくる親たちを叱ったのでしょう。それはイエス様のことを思ってのことでした。まもなくエルサレムへ上って様々な苦しみに遭おうとしていたイエス様を疲れさせたくなかったし、イエス様を静かな環境で休ませたかったのかもしれません。でも、この弟子たちがこどもたちを受け入れないようすをみて、マルコによる福音書では「しかしイエスはこれを見て憤り、(10:14)」とあるようにイエス様は弟子たちのこどもたちに対する対応に怒られたのです。
イエス様はこどもたちを喜んで迎えておられます。「子供たちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。(19:14)」イエス様はここで、ただ手を置いてこどもたちを祝福されました。その祝福がこどもたちを包み込んで、支え、育てていくのです。こどもたちは、誰よりも神に近いとイエス様は言われます。幼子のような純粋な信仰を持ち続けたいものです。
こどもたちに信仰が伝わっていくように私たちは祈り、準備をし、行動していきたいものです。ご一緒に教会のこどもたちへの神の祝福と守りを祈りましょう。