2014年1月5日 塩山宗満
出エジプト記 1章6-22節 (新約 329ページ)
皆さん、新年おめでとうございます。いろいろな行事があって忙しかった11月12月を祝福のうちに終え、わたしたちの教会も年が明け、落ち着いた歩みをしていく時になっています。
ここ数年、1-3月は創世記を読んでいて、去年はいわゆるヨセフ物語といわれる、ヨセフの生涯とそれに伴って父ヤコブの一家がカナン地方からエジプトへ移住していく一連のドラマを読みました。その中で神の約束が成就したことを見ましたが、その後イスラエルの民はどのような歩みをしていったのでしょうか。そのことを記して、イスラエルの国と主なる神との関係を確かにしたのが出エジプト記なのです。イスラエルの民が苦しみに遭っているときに、神がモーセという指導者を立ててご自分の愛された民をその苦しみから救い出し、乳と蜜の滴るカナンの地へ導かれたこと、その間に「十戒」に代表される律法を与え、それがイスラエルの民、ひいてはキリスト者も含めた世界の何十億という人たちの生きていくための道しるべになっていった、そのようなことが記されている書物です。
1章7節に「イスラエルの人々は子を産み、おびただしく数を増し、ますます強くなって国中に溢れた。」と記されています。この数が増えた、という言葉が今日読んだ聖書の所に何度も出てきます。数が増えることは創世記にも「産めよ、増えよ」とあるように祝福の一つなのです。けれども、イスラエルにとって祝福であるこのことが、ファラオにとっては災いのしるしとなるのです。ご一緒にこの出エジプト記を楽しみましょう。