2014年4月27日 塩山宗満
ヨハネによる福音書 20章19-31節
イエス様のよみがえりのことを一番早く記録したのは使徒パウロだといわれています。パウロはコリントの信徒への手紙の中で15章全体を用いて主イエスの復活のことをくわしく述べています。コリント教会にもイエス様の復活などはなかったという人がいたのです。イエス様の十字架と復活があってから20年ほど後のことです。
「わたしにとって「復活」とは」という本があります。10人のクリスチャンと一人のお坊さんが書いているのですが、その中の一人、豊竹英太夫という文楽(あの人形浄瑠璃)の太夫をしている人のことばがあります。「クリスチャンにはなったけれどすぐにごひいきとの付き合いとかで教会を離れ、しばらくして体も壊しぼろぼろになったときに聖書を読み返し始めたのです。でも、最後まで信じることができなかったのは復活のことで、そんなばかな、という思いでした。けれども、朝晩ヨハネによる福音書を読んでいるうちに突然信じられるようになったのです。」と記しています。私自身のことも思い起こしてみても最初から復活のことが信じられたわけではありません。でも、聖書を繰り返し読んで、教会で宣教を聞き、祈りをしているときにやはり、あるときから、そうだ!と信じることができるようになったのです。
そこで私たちは繰り返し教会に集まり、聖書を読みつづけ、そして神の導きがお一人お一人にあるように祈りつづけていくのです。それによってわたしたちは命を得ることが約束されています。ご一緒に「信じるものになりなさい」との復活されたイエス様のみ言葉に従って毎日の歩みを進めていきましょう。