本文へスキップ

 Mobara Baptist Church

                     前週                                               次週

「民の代わりに死に」

2014年5月18日 塩山 宗満

 ヨハネによる福音書 11章45-54節  (新約 190ページ)

 ラザロの復活というできごとは、イエス様を十字架へとまっすぐ結び付けてしまいました。「この日から、彼らはイエスを殺そうとたくらんだ。(11:53)」と記されています。貧しい人、しいたげられた人たち、障害を持った人たち、弱い立場にある人たちにとって、イエス様は真の救い主になってくださいました。でもまさにそのことのゆえに、ユダヤ人の指導者たちにとっては、イエスという男は、神を冒涜するもの、律法と秩序を破壊するもので、殺されなければならない人になってしまったのです。
 今日の聖書が指し示していることは、大祭司カイアファが語った言葉「一人の人間が民の代わりに死に、国民全体が滅びないで済む方が、あなたがたに好都合だとは考えないのか。(11:51)」と言うことです。カイアファは、あのイエスという男を殺してしまえば国はは滅びない、と語っているのですが、この言葉は図らずも、神が私たち人間の罪を贖うために、イエス様をこの世に送ってくださったこと、そのイエス様が、ご自分を父なる神の前にご自分を犠牲として献げていかれることを預言しているのです。そして、イエス様はその通り十字架への道を歩いて行かれました。
 私たちのこの地上での命はいつかは終わりが来ます。けれども、イエス様はご自分が十字架上での死を受け止め、そして復活されて、私たちに永遠の命を約束してくださいました。イエス様の十字架と復活によって私たちはもうこの世での死を恐れる必要がなくなりました。このイエス様を救い主と信じて、教会の仲間と一緒に歩んでゆく人生を選び取ろうではありませんか。


日本バプテスト連盟
茂原バプテスト教会

〒297-0012
千葉県茂原市六ツ野3394-5

TEL/FAX 0475-22-8275

牧師 塩山宗満