2015年9月13日 塩山宗満
詩編 139編1-12節 (旧約 979ページ)
この詩人が描いている神は、わたしたちのすべてをご存じの方で、この神はわたしたちが他の人に話すことができないことや、今恐れていること、今一番願っていることなどをすべてご存じの方です。また天にもおられ、地にもおられ、そしてそれがたとえ地の底、陰府であってもおられる方、時間にも縛られない方だと語っています。この詩は最後に次のような言葉で締めくくられています。「神よ、わたしを究め、わたしの心を知ってください。わたしを試し、悩みを知ってください。御覧ください、わたしの内に迷いの道があるかどうかを。どうか、わたしを、とこしえの道に導いてください。(139:23-24)」この詩人は自分が悩みの内にあり、選ぶべき道があってどの道を行ったら良いか確信が持てないのです。そこで神に「どうか、わたしをとこしえの道に導いてください」と祈りつつこの詩を終えています。
この詩は神の大きな存在を身近に知らせる詩編です。この詩を読む度にわたしは神に既に捕らえられていて、そこから逃れることはできないのだ、と言うことを知らされました。それは、恐れでもありましたし、一方で大きな安心感を与えてもくれました。みなさん、全能の神、わたしたちのすべてを知り、わたしたちの立つをも座るをも知っておられ、その上でわたしたちに自由を与えてくださっている神を信頼して、信じて、与えられた人生を歩んでいこうではありませんか。この茂原バプテスト教会を拠点に父なる神が送ってこられた御子イエス・キリストの御言葉を伝える働きに加わっていこうではありませんか。