2015年11月1日 塩山宗満
ルカによる福音書 17章20-27節 (新約 143ページ)
今日は召天者記念礼拝ですので、神の国のことを聖書から読んでいきましょう。イエス様は「実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。」と言われました。神の国は死んでから行くところではない、神の国はイエス様がこの地上に来られてから、すでに私たちの所へ来ているのだ、と言っておられるのです。
椎名麟三という作家がキリスト者になった時にこういう言葉を残しています。「これで自分は安心して、じたばたして死ねる。われわれは死ぬときには、立派に死ななければいけないと思っていて、一生懸命死に備えようとしていた。しかし死は人間が用意し、準備するものではなく、神が準備し、神が用意してくださるものだ。それに、死が最後の敵ではないし、死が最後の壁ではない、死を超えて神がおられる。それならば、もう一切を神に委ねることができるではないか、真面目に死のうと、じたばたして死のうとそんなことはあまり関係ないではないか、そのように思えるようになった」と。
信仰を持った私たちにも死は確かに訪れますが、神の示される生き方をすれば私たちは平安に死を迎えることができると聖書は語ります。自らの死を迎える時には、神に全てをゆだね、地上の生から神の元にある命へ移される厳粛な時と理解して良いのです。私たちは希望を持って与えられた人生の歩みを進めていき、死に直面したときも希望を持って迎えることができるでしょう。
先に召されていった先輩たちのあとをわたしたちは引き継いで、この教会の歩みを進めています。時が来るまで、ご一緒にこの茂原バプテスト教会を拠点として神の国のために働いて行こうではありませんか。