2016年1月31日 塩山宗満
申命記 8章1-10節 (旧約 294ページ)
マタイによる福音書でイエス様は、悪魔の「この石がパンになるように命じたらどうか」という誘いに「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある。(マタイ4:4)」と答えられました。今日の申命記8:3の言葉です。イエス様は人が生きていくためには身体の飢えを満たすと同時に、魂の飢えを満たす必要があるのだということをはっきりさせられたのです。人がしっかり生きていくためには神にすべてを任せ、神の導きをいただく事が必要なのだ、と言っておられるのです。
イエス様はこの悪魔との対決を通して、自分に従う人たちを物質的な魅力でひきつけてはならないということをはっきりさせられました。この世的なご利益宗教であることを拒否されたのです。また、人気取りのようなことは行わないことも決断されました。そして、宣教の中身でも信仰でも、世との妥協はしないことを明確に宣言されたのです。こう、宣言されたことによって、イエス様は十字架への道をまっすぐに歩まざるを得なくなりました。一見負けたように見えるあの十字架が、神のみこころを貫く唯一の道であることをイエス様は知っておられたのです。
では、私たちはどのように生きていけばよいのでしょうか。イエス様がこの様に決断をされたところから、私たちもこのイエス様に従って生きていく決断をすることによって、私たちは罪から解放され、魂の平安を得て生きていくことが出来るのだと、聖書は語ります。それを信じて、神にすべてを任せてイエス様に従ってまいりましょう。