2016年4月3日 塩山宗満
コリントの信徒への手紙一 16章13-14、21-24節
(新約 323ページ)
今年度、わたしたちは「目を覚ましていなさい。信仰に基づいてしっかり立ちなさい。雄々しく強く生きなさい。何事も愛をもって行いなさい。(16:13-14)」という言葉を主題聖句として選びました。
主イエスがもう一度この世に来られる「主の日」が来るので、「目を覚ましていなさい」とパウロは勧めます。神の国を熱心に求めながら、毎日の生活は冷静に、しかも真剣に生きていく、そのことが勧められています。またこの言葉は世の様々な動きにも目を覚まして、よく見ておきなさいと言うことも意味しています。
わたしたちが与えられた人生を歩んでいくためにはしっかりとした足場が必要です。それは信仰だと語ります。「信仰に基づいてしっかり立つ」のは主の業に励むためです。主の教会にしっかり腰を据えて、主が願われた、福音の広がりのために励んでいきましょう。
どう見ても、わたしたちは弱い、小さな存在です。そのわたしたちに「雄々しく強く生きなさい」とパウロは勧めます。わたしたちは主なる神が共に歩んでくださることによってのみ、雄々しく強く生きることができるのです。そして、この主題聖句は「何事も愛をもって行いなさい。(16:14)」という当然ともいえる言葉で締めくくられています。
御国が来ますようにと祈りつつ、しっかり目を開いて世の動きに目を留め、信仰に基づいて礼拝に出てしっかり立ち、神が共にいてくださることを信じて世の様々なできごとに対応し、そして愛をもって様々な働きを行っていく、そのようなわたしたちであり、教会でありたいと願いつつ、この一年を歩んで参りましょう。