2016年4月17日 塩山宗満
マルコによる福音書 1章21-28節 (新約 62ページ)
汚れた霊がイエス様に「我々を滅ぼしに来たのか。」と言い、「かまわないでくれ。」とも言いました。イエス様が何のためにこの世の来られたかはこの汚れた霊は知っていました。イエス様は神の支配、神の国をこの世界にもたらすためにこの世に降ってこられました。その福音は語られ始めたところだったのですが、汚れた霊はそのことのすぐ気がつき、自分たちの領分を荒らさないでくれ、われわれに関わらないでくれと叫んだのです。この汚れた霊に取りつかれた人は、自分で自分を自由にすることができません。ただこの人も会堂にいたので汚れた霊につかれていても神の言葉を聞きに来ていたのですから、自由になりたいという戦いをしていたのではないでしょうか。
そのような自由を妨げるものに対して、イエス様は「黙れ。この人から出て行け」と権威をもって語られます。イエス様は汚れた霊を追い出すことによってその人の人格や自由を取り返してくださるのです。わたしたちにこのように自由を取り戻すことをイエス様が約束してくださっているのです。イエス様に従って歩んでいけばわたしたちは自由になることができるのです。
先週、一人の兄弟がイエス様を救い主と信じてバプテスマを受けクリスチャンとしての人生を歩み始める、という決断をされました。彼も様々な苦しみの中にあって身動きができなくなりそうだったのですが、その時にイエス様を信じる、と言う思いが与えられ、自由を得たのです。準備をしてバプテスマの時を迎えますので、どうぞその時を皆さんで祈って、待っていてください。