2016年12月11日 塩山宗満
マルコによる福音書 11章1-11節 (新約 83ページ)
イエス様が生きてこられた中で示されたメシアの姿は、群衆が期待するような雄々しい、力強いものではなくて、イザヤ書にあるような苦難の僕の姿でした。そのような期待することに違いがあっても、人々はホサナ!と叫びました。そのことは正しかったのです。「ホサナ、今、わたしをお救いください」という叫びはいつの時代にも、どんな人にも必要な叫びなのです。
そのイエス様がお生まれになったクリスマスが近づいています。アドベントのろうそくに3本灯がともりました。今のわたしたちはイエス様が語られた福音を、聖書を通して、教会を通して知ることができます。聖霊によって語りかけられ、祈ることを教えられ、福音を聞くことができます。悲しみを、苦しみを受け止めてくださり、わたしたちに寄り添って歩いてくださるイエス様を知っているわたしたちは、イエス様がおいでになることの真の意味を知らされているだけに、この子ロバに乗ってエルサレムの町へ入っていかれたイエス様を心からお迎えすることができるのです。
わたしたちは小さなロバに過ぎないかもしれませんが、「主がお入用なのです」と呼びかけられています。わたしたちがたとえ小さなものであっても、イエス様に用いていただくことができるのです。そのことを覚えながら、また、聖書を読みながら、私たち一人一人に何ができるかを考え、どうぞお用いください、とお答えしていきましょう。
クリスマスの良いときに、24日のイブ礼拝や25日の礼拝と愛餐会で多くの人たちとご一緒にイエス様のご誕生を祝おうではありませんか。