2016年12月18日 塩山宗満
イザヤ書 41章8-13節 (旧約 1126ページ)
「恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな、わたしはあなたの神。勢いを与えてあなたを助け、わたしの救いの右の手であなたを支える。(41:10)」神がご自身を表そうとするとき、聖書では天使などの姿を通して現れるのですが、そのような神と顔と顔をあわせて相まみえるのを、人々は恐れました。
クリスマスの記事を福音書で読んでいくと、「恐れるな」という言葉がいろんな所に出てきます。主イエスの母マリアが天使ガブリエルから「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みを戴いた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい(ルカ1:30-31)」と言う知らせを聞き、戸惑いました。でも、最後に「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。(ルカ1:38)」とイエス様の誕生を受け入れました。これは信仰です。神への信頼です。そして恐れを乗り越えたマリアはその信仰を生涯持ちつづけ、イエス様のどんな状況のときも傍らにいて、十字架のときまで、いやその後もずっと主イエスへの信仰を持ちつづけました。
私たちを脅かすものはたくさんあります。病が私たちを脅かし、不安にさせます。心の中に不安を一杯抱えている人も、年の瀬を迎えたというのに経済的な不安に襲われている人もいます。恐れの中身は一人一人違うでしょう。でも私たちを襲う様々なおそれを前に、主が「恐れるな、わたしはあなたを助ける。」といってくださるのですから主を信頼して、安心して、ご一緒に多くの人たちと喜びのクリスマスを迎えようではありませんか。