2017年1月8日 塩山宗満
エフェソの信徒への手紙 1章1-14節 (新約 352ページ)
「こうして、時が満ちるに及んで、救いの業が完成され、あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられます。天にあるものも地にあるものもキリストのもとに一つにまとめられるのです。(1:9-10)」
主イエスを信じるものの生き方は信じたときからどうなっていくのでしょうか。神は罪を赦すというめぐみをあふれさせてくださると同時に、わたしたちに「知恵と理解」とを与えて神のご計画を知らせてくださるというのです。知恵とはイエス様を信じて歩んでいくわたしたちに信仰の中身、神について考え、キリストがどんな方であるかを深く知っていくことです。それは神を愛し、日々祈る生活を続けることで可能になります。理解とは日ごとにわたしたちが出会う様々な事柄に信仰によって決断をしていく能力のことを言います。そのように知恵と理解が与えられると神は「秘められた計画」をわたしたちに知らせてくださるのだと語ります。秘められた計画とは、神がこの世界をお造りになったときから予定しておられた目的を完成させることで、「天にあるものも地にあるものも、すべてがキリストにあって一つにされる」事なのです。教会はこのことを希望として持ち、そのために置かれているところで歩んでいくのです。
今日の聖書が伝えようとしていることは、要約すると「神はキリストにおいてわたしたちにめぐみと平和をお与えくださり、それによってわたしたちが神の栄光をたたえるようになる」事なのです。このことの中身をこれからしばらくこのエフェソの信徒への手紙を読みながら確かめていきましょう。