2017年1月15日 塩山宗満
エフェソの信徒への手紙 1章15-23節 (新約 352ページ)
ヘンリ・ナウエンがこう語っています。「この地球には、教会の内側にいる人々よりも多くの人々が、その外側にいます。多くの人々が洗礼を受けますが、膨大な数の人々は洗礼を受けません。キリストの体である教会、この世界において生きる教会には、そのメンバーを支え、養い、導くという使命がありますが、それよりも広い神の言葉をまだ知らない人たちに伝えるという使命があります。」わたしたちはクリスマスにチラシを手分けして配り、シティライフにイブ礼拝の案内を載せ、地域の人たちにここに教会があることを案内し続けましたが、これもナウエンが言っているような使命の一つでしょう。
一方、昨年ノーベル文学賞に選ばれた歌手のボブ・ディランが受賞式でこう語っています。「パフォーマーとして私は5万人のためにも、50人のためにも演奏してきました。そして本当は50人のために歌うことの方が難しいのです。5万人は一つの人格を持ちますが、50人は違います。それぞれの人が個々の彼ら自身の世界を持っています。彼らは一人一人が違う受け止め方をします。そこで、演奏者としてはそれぞれの人に伝える音楽を提供するという才能が試されます。」
教会はその50人、いやこの教会では30人が集まっているところですから、皆さんお一人お一人を思いながら皆さんへ神の言葉を届ける働きを牧師と教会はしていかなければなりません。これは大変ですが、幸いな作業です。わたしたちの教会はキリストを頭に持ち、キリストの体としてこの茂原の地に置かれています。ご一緒にここに集まっておられるお一人お一人に御言葉が届くよう努め、この囲いにいない多くの人たちにも御言葉が届くよう祈って、働いてまいりましょう。